グラフィックデザイナーだったかおるさんは、雑貨好きでセンスも良く、以前からご自宅が雑誌などで紹介されることもあったそうです。しかし、誌面で素敵に紹介される一方で、それらを維持するための掃除や手入れに疲れていったと言います。
「結婚した当初は嬉しくて、大好きな雑貨を買っては並べていました。本来なら好きなものが増えるのですから、楽しくなりそうなものですよね。でも、そうではなかったのです。原因は、並べられた雑貨達に積るホコリでした。それぞれに溜まるホコリに加え、棚1つ拭くのにもたくさんのモノを退けなければならず、当時の私にとって掃除はとても気合いの要る作業で、大好きな雑貨が増えて嬉しいはずなのに楽しくならないことにモヤモヤしていました。今思えば単純なことで、モノを減らせば良かったのです。モノをしっかり選んで減らせば、本当に便利なモノ・好きなモノだけが残るし、掃除もしやすいから簡単に片付いて、部屋がどんどんキレイになるのです。私が家事を楽しいと思えるようになった原点はここにあります」。