暮らしのデザイン Vol.4 「季節を取り入れて心豊かな暮らし」

季節を味わえるもうひとつの空間はお手洗い

この日飾られていたお花はミモザ。これもいつものお花屋さんで選んだもの

お手洗いも季節ごとにお花を変えています。ポイントはボリューム。「設計上、縦に長い空間なのでボリュームのあるお花を飾ることが多いです。大きくないと間延びしちゃうんです」陶器のベースをくぐらせた額縁と後ろのオブジェは常に固定。お花を変えるだけなので、簡単にぐっとおしゃれに見えます。

窓際に置かれたカメとゾウの置物もナンタケット島のもの。初めて作ったものだというキャンディーバスケットもかわいい。
お手洗い横の雰囲気あるネイビーの壁と、洗面所のマスタードイエローの壁は辻川さんがペイント。インテリアのセレクトショップでペンキのにおいが少ないものを見つけて。

過去を振り返ったり、雑誌をスクラップしたり
まずは、自分の中の「好き」を見つけて

ただ必死で片付け続けた日々

「子どもがまだ小さい頃は、毎日必死で片づけていました。植物を楽しむ余裕もないし、人が来る予定があると前日からピリピリして……。変わりたいのにどう変えていいのか分からない。心身ともに疲れていたんです。子どもが寝た後にインターネットを見るのだけが癒し。そこでライフオーガナイザーの鈴木尚子さんのブログに出会いました。私と似たような境遇で、ブログの内容に共感して……。」資格を取るにあたって、自分のこれまでを振り返り、人生の棚卸をしたそうです。

「自分がストレスに感じていることや、こうありたいという理想を書き出していくんです。そうすると、頭の中が整理されてわかってくるんです。あぁ、私はこういうのが好きだったんだ。こういうことをしているときが楽しかったなぁ、って」

ほかには、自分の好きなテイストの雑誌記事を切り取ってスクラップする、コラージュ。ときどきやって確認することで、買い物の軸もぶれなくなります。

「自分を掘り下げて見つけた“好き”だから、今はこうやって季節のアレンジをしている時間が本当に楽しい」

混沌とした毎日を変えるヒント

試してはやり方を変え、時間をかけてつくられた家族にぴったりの仕組み。すっきりとした部屋とそこに引き立つ季節の装花、アレンジを楽しむ心の余裕。それらは、自分の「好き」を見つけ、家族への愛情溢れる工夫によって生まれたものでした。

暮らしの中に簡単に季節を取り入れるヒントとは?

辻川舞 プロフィール

片付けの先の素敵スタイリングを提案する南大阪のライフオーガナイザー
lavie-chouchou(ラヴィシュシュ)主宰

整理収納、オーガナイズセミナーのほか、自宅でのお片付けレッスン、自分の「好き」を見つけるインテリアコラージュレッスンなどで活躍中

ブログ http://ameblo.jp/lavie-chouchou/

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