暮らしのデザイン Vol.4 「季節を取り入れて心豊かな暮らし」

おうちの中でも季節を感じる、楽しめる
上手に取り入れるには3つのポイントがありました

①季節を表現する「場所」を決めておく

左下にある、いただきもののダイニングテーブルとイスは、ご自身で茶色からグレーに塗り替えられたそう。大好きなフランスのアンティーク調で、チェストの雰囲気ともマッチしています。

ダイニングの一角に置かれた木製チェスト。このチェストの上が、辻川さんが季節ごとの装飾に腕を振るう“いつもの場所”。

「飾るスペースは決めています。うちの場合はこことお手洗い。場所を決めておくことで、次はどう飾ろうかな? と、いつも心に留めておけるんです。そのときの気分であっちもこっちも飾ろうとすると、イメージがまとまらなくなってしまいます。場所を決めることでメリハリも付くし、ちゃんとおうちのフォーカスポイントになりますよ」

②できるだけ予算をかけない

大きな葉っぱは、玄関の観葉植物から落ちてしまったものを活用。背の高い2つのキャンドルは実はLEDライト。このキャンドルはほぼ1年中活躍します。おすすめアイテムはトレー。ひとつのトレーの中にキャンドルやお花などを一緒に置くだけでまとまり感が出ます。

「息子たちが公園で拾ってきたんです」と見せてくださったのは、大小さまざまな松ぼっくり。飾られていた冬の装飾にも、この松ぼっくりや大きな木の枝など、小学4年生と2年生になる息子さんたちからお母さまへ の“おみやげ”がたくさん使われていました。ほかに、使わなくなったファーのストールや余り布で作ったクロスも。

「キャンドルや葉っぱの下に敷いている額縁は、季節が変わっても使います。あるものをできるだけ使いまわす。あとは、拾ってきたものでも100円ショップのものでも大丈夫。私が季節ごとに買うのはお花くらいですね。お花も長持ちするものを選んだり、ドライフラワーにして使っています」

チェストのいちばん下の引き出しは、装飾用アイテムの宝庫。ショップでもらったおしゃれなカタログに、クリスマスに買ったオーナメントなどの小物がぎっしり。枝など大きなものは木製のバケツにまとめ、オブジェも兼ねてテラスに置いているそうです。

③お花をメインに、そのまわりを試行錯誤する

生花はもう10年以上もお世話になっているという馴染みのお花屋さんで購入。

「季節ごとのアレンジは、ストレス発散であり、癒しであり、自分を表現できる大切な場所」時季がくるとお花屋さんに足を運んで、そのときにいちばんいいものを選び、そのお花を中心にいつものアイテムを使ってアレンジ。

「装飾の参考に本を見たりもしますが、実際は手持ちのもので飾っていくので、自分で試行錯誤しながらつくっていきます。いろいろ試してみながら、納得いくカタチに近づく過程を楽しんでいます」

「子どもたちが季節を感じてくれたり、家族やお客様にいいねって言ってもらえたりすると、本当にうれしい。私自身も目にするたびに幸せな気分になれます」

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