ダイニングの一角に置かれた木製チェスト。このチェストの上が、辻川さんが季節ごとの装飾に腕を振るう“いつもの場所”。
「飾るスペースは決めています。うちの場合はこことお手洗い。場所を決めておくことで、次はどう飾ろうかな? と、いつも心に留めておけるんです。そのときの気分であっちもこっちも飾ろうとすると、イメージがまとまらなくなってしまいます。場所を決めることでメリハリも付くし、ちゃんとおうちのフォーカスポイントになりますよ」
「息子たちが公園で拾ってきたんです」と見せてくださったのは、大小さまざまな松ぼっくり。飾られていた冬の装飾にも、この松ぼっくりや大きな木の枝など、小学4年生と2年生になる息子さんたちからお母さまへ の“おみやげ”がたくさん使われていました。ほかに、使わなくなったファーのストールや余り布で作ったクロスも。
「キャンドルや葉っぱの下に敷いている額縁は、季節が変わっても使います。あるものをできるだけ使いまわす。あとは、拾ってきたものでも100円ショップのものでも大丈夫。私が季節ごとに買うのはお花くらいですね。お花も長持ちするものを選んだり、ドライフラワーにして使っています」
「季節ごとのアレンジは、ストレス発散であり、癒しであり、自分を表現できる大切な場所」時季がくるとお花屋さんに足を運んで、そのときにいちばんいいものを選び、そのお花を中心にいつものアイテムを使ってアレンジ。
「装飾の参考に本を見たりもしますが、実際は手持ちのもので飾っていくので、自分で試行錯誤しながらつくっていきます。いろいろ試してみながら、納得いくカタチに近づく過程を楽しんでいます」
「子どもたちが季節を感じてくれたり、家族やお客様にいいねって言ってもらえたりすると、本当にうれしい。私自身も目にするたびに幸せな気分になれます」