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 実際の商品にどんな木が使われているか、モデルホームの家具例で見てみましょう。
ナチュラルスタイルに合いそうなシンプルなソファは木製の肘がサイドテーブルにもなります。ならの木目はおとなしいですが、木のよさをしっかり味わえるデザインです。

椅子のフレームはかば材、背の部分は表面にかば材を張った成形合板で緩やかにカーブしています。「バーチ」もカバの仲間で、家具やフローリングなどたくさん用いられています。

上のソファも左のダイニングチェアも濃い色に仕上げていますが、フレームはぶな材です。「ビーチ」は北米産ですが、日本のぶなとほとんど区別が付かないようです。

背と座が布テープのイージーチェアのフレームはハードメープル材です。木の色は明るく、木目はあまり目立ちません。木目が目立たない軽快な感じが、布テープというカジュアルな素材とよくマッチしています。

濃い色に仕上げていますが、ソファのフレームに使われているのはアッシュです。日本の「たも」と似た系統で粘りがあり、アメリカの野球のバットはアッシュです。
ジォ・ポンティのスーパーレジェーラはフレームが「トネリコ」材、アッシュの仲間でこの細さを可能にしています。

濃い色の木の代表のひとつがこのウォルナット。北米産のブラックウォルナットはイームズやジョージナカシマの家具デザインによく登場します。


構造材の針葉樹(杉、ひのき、松)はかんなをかけた面が仕上がりで塗装はしませんが、
広葉樹はふつう塗装します。
写真は左下の部分を水でぬらしていますが、
塗装するとたとえ透明の塗料であっても濃く見えます。
これを「濡れ色」といって、水でぬらすと塗装後の色の感じがある程度つかめます。
塗装の際には着色が可能で、元の色より明るくするのは手間がかかりますが
濃くするのは簡単です。
使用例として椅子類を中心にご紹介したのは、椅子の脚は無垢材を使うので本来の木の色や
木目が見られるからです。
右の写真は「突き板」といって木を薄くスライスしたもので厚さは0.5mmくらい、合板の上に張って「天然杢化粧合板」として面積が必要なところに使います。
テーブル面(甲板)や収納家具、ドア、壁や天井の板張り材、フローリングなどです。
スライスの仕方は柾目・板目だけでなくロータリー(かつらむきの要領)などいろいろあって、
木目が違うように見えたりするので木の種類がわかりにくくなることもあります。
広葉樹の「和」イメージ、「洋」イメージの区別はうまく伝わりましたでしょうか。
「和」イメージの例に取り上げたものはどれも資源として減ってきていて、値段も高くなっています。
このところはモダンスタイルのトレンドが続いているし、いろいろな国から木材を輸入していることも影響して、
普段目にするのは「洋」イメージのものがほとんどでしょう。

さて、次回も続いて木のお話です。木の楽しみ方をもっといろいろご紹介していきたいと思います。
(2008.5.1更新)
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