第4回 信楽の里から新しい風を No.1

滋賀県信楽町は古くから焼き物の里として知られています。
伝統を尊重しつつも新しい焼き物を生み出し、新しいイメージをアピールしようと日々努力が続けられていますが、今回はそんな中で見つけた艸方窯(そうほうがま)の「光る洗面器」をご紹介しましょう。

小さな山を越えるとそこには静かな焼き物の里が広がっていました。

東海道線草津駅から草津線に入り貴生川(きぶかわ)駅乗り換え。信楽高原鉄道は去年の台風の被害がまだ復旧せず、代行バスに乗って終点の信楽駅が間近の風景。
休日には観光客で賑わう表通り、梅雨の合間の平日で狸さんたちもリラックスの表情。

艸方窯は中心地からほど近い、住宅や工房の並ぶ一角にありました。

表通りから細く曲がる道を少し登ったところ、ひときわ大きな区画が艸方窯、工房と代表の奥田さんの住まいです。
立派な母屋に驚きましたが、代々庄屋を務め先々代は信楽町長だったとか。大阪出身の奥田さんはこの旧家を継ぐため信楽に来たそうです。
玄関から上がってすぐ、神棚を祭る部屋の板戸に見事な鶴の絵が。つい建物のあちこちを見入ってしまいました。

世の中にまだないユニークなものを作りたい。

光が透けているのは薄いからではなく、光を通す特殊な土を使っているから。
奥田さんがこの製法を完成させました。
内部のLEDも滋賀県のメーカーで開発しました。
デザインはプロダクトデザイナーに依頼。プロジェクトは滋賀県の助成を受けて進められ、この特殊な陶土は信楽でしか使えません。

納品例をいくつかご紹介しましょう。

この特殊な土は普通の陶器の2倍の強度があり、今後いろいろな用途が考えられます。
LEDのシャープな光が陶器を通ると柔らかみのある光に変身、ナチュラルな空間にもぴったり。

信楽の光る洗面器はいかがでしたでしょうか。次回は工房を見せていただくことにしましょう。

(C) ABC HOUSING

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