インテリア訪ねあるき

Vol.12 インテリア訪ねあるきの1年を終えて

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この1年間インテリアを魅力的にする素材やエレメントを訪ねて、ちょっと気になるこだわりのところを回りましたが、みなさんいかがでしたでしょうか。いろいろなお話を伺い、直接見て触り、私自身もとても勉強になりました。スペースの関係で載せられなかったこぼれ話など、この機会に皆さんにお届けしたいと思います。

近年関心が高まっている内装仕上げの自然素材からスタートしました。

第1回はむく材のフローリングがテーマでした。材木店、工務店など、どこで話を聞けばよいか迷いましたが、国産材については床材としての性能や住み手のメリットなどを総合的に説明してくれる、自然素材をよく使う設計事務所を訪ねました。

輸入材については専門に取り扱う会社があり、内装工事業者に卸していますが、消費者からの直接の問合わせもあるとか。

インテリアタイルのショールームでは、迷っておられたお客様も実物を見ると迷いに決着が付きます、という説明に実物の威力を痛感しました。

塗り壁や和紙の見学訪問では見るものや聞くことがたくさんありました

京都府宇治市の山間にある伝統的な塗り壁工法を継承する「さくあん工房」では次々に材料や実演が繰り広げられ、蓄積された知恵の豊かさに圧倒されました。

火山から噴出するシラスを材料とする塗り壁剤高千穂シラスは、ビッグサイトでのIPEC(インテリアのプロと企業をつなぐ国際展示会)会場で発見。新しい塗り壁に挑む企業姿勢はひときわ刺激的でした。

手漉き和紙の工房ではコウゾの精製も手漉きの工程も水また水。よい水が豊富に得られることが和紙の産地の条件のようです。

これまでは特別なものと見られていたオーダーキッチンも以前より身近になってきました

オーダーキッチンにはベースとなるデザインに寸法や組込み機器の変更を加えるイージーオーダー方式のものから、フルオーダーのオリジナルキッチンまで、幅も内容も広がっています。
施主と丁寧なやり取りを重ねる設計者やオーダーキッチンメーカーがあって、こだわりを実現しようとするユーザーに応えてくれるのはうれしい限りです。

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