インテリア訪ねあるき

特徴あるデザインに見覚えのある方も多いと思います。日本で発売されて今年で30年になるリーン・ロゼ(ligne roset)大阪ショールームを訪ねました

長堀通りに面した1Fウインドーに展示されているのは
今年の新商品「プルム」、赤の丸いフォルムが目を引きます。

このソファに見覚えのある方は多いかもしれません。1973年発売以来売れ続けている「トーゴ」。軽いのが特徴。

このソファも見たことあるかもしれません。「カラン」は見た目お布団みたいですが、座るとしっかりと椅子です。

フランスの家具メーカーリーン・ロゼは去年で創立150年。木工から始まり、1960〜70年代に当時家具の
新素材として登場した発泡ウレタンを使って、モダンデザインの家具を作るようになりました。

リーン(ligne)とは英語でライン。経営は兄のピエール・ロゼ、デザイン戦略は弟ミッシェル・ロゼ、ロゼ兄弟が魅力的な商品を出し続けています。

今年の新商品プルムをデザインしたのは、ヴィトラやマジス、カルテルなどでも活躍しているブルレック兄弟。ニットの張り地はプルムのために新開発。

ウレタンの使い方や椅子張りのワザなど、製造技術の高さがこの斬新なフォルムと座り心地を支えています。

ロゼ社は家具だけでなく照明器具やラグ、フラワーベース、食器など、インテリアをトータルに演出する
アイテムを取り揃えています。

照明器具、フラワーベース、食器など、シンプルですがどれもユニークで斬新、一つ置くだけで雰囲気を変える力を持つデザインです。ロゼ兄弟のはっきりした方針によってオリジナリティが保たれています。

不思議な形の椅子、右のようにまたがってTVゲームで遊ぶための椅子と聞いてなおびっくり。

ショールームには自分の感性に合ったものを探す人が訪ねてこられます。

輸入販売元であるドリームベッド(株)がベッド店に組込んで扱ってきましたが、10年前からリーン・ロゼとして展開しています。

デザインは楽しいですが、造りがしっかりしていて価格は高め。一点豪華主義で購入される方も。

長く使っていただけるよう、生地の張替えなどメンテナンス体制の充実に力をいれています。

家具ショールーム訪問記、いかがでしたでしょうか。
デザインの傾向は対照的ですが、どちらも家具作りにかける熱い情熱が感じられ、あらためて家具の魅力に
引き込まれました。
さて次回は家具のショップを訪ねてみたいと思っています。

取材協力

(2011.12.14更新)

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