インテリア訪ねあるき

Vol.02 むく材フローリング続編とインテリアタイルを訪ねて

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前回の国産材むく板フローリングの続編として、様々な樹種を選べる輸入材のむく板フローリングを取上げます。
また今回はもうひとつ、一味違う床材として最近注目されつつあるインテリアタイルのショールームも訪ねました。

各種の内装材を扱う(株)ニッシンイクスさんに、同社の主力製品であるむく材のフローリングについてうかがいました

樹種はいろいろあり、ほとんどが外材(輸入材)。
厚みや幅、張り方や表面の削り方の変化もあり、たくさんのバリエーションの中から選ぶことができます。

明るい色目のパイン(松)類
パイン材は柔らかく、足ざわりが温かい傾向があります。フレンチパインは温かみがありながらやや硬めで使いやすい樹種です。

中くらいの濃さのナラ類
木目がソフトでナチュラルな色目のナラは人気の樹種。フシのあるものもかえってむく材らしさが強調されて人気が高いそうです。

濃い色目の樹種
上の2種は非常に硬く、耐久性に優れます。いずれも個性的な木目で、インパクトのある床になります。

むく材の魅力は何といっても足触りのよさ、キズに強いこと、そしてその存在感にあります。

上の2つはどちらも同じアメリカンブラックウォールナット。むく材らしい木目の違いがより力強い印象をつくります。

温度や湿度による多少の変形を許して、一枚ずつ違う木目を楽しむ…
むく材を愛する人達は足ざわりとともに、木の存在感に大きな魅力を感じているのではないでしょうか。

むく材と比べた普通のフローリングの特徴
一般に多く用いられているフローリングは合板の上に薄くそいだ天然木を張ったもので複層フローリングと呼ばれ、寸法安定性や施工性がよいのが特徴。表面の天然木を保護するため、ウレタン塗装などでしっかりと塗膜を作るため足ざわりは冷たくなる。表面を損傷した場合は下の合板が出て見た目に影響が大きい。

無塗装で出荷、施工現場でむく材用の浸透系の塗料で塗装されます。

前回でも紹介したむく材用の浸透系の塗料。
普通の塗料のような塗膜を作らず、木に浸透し自然のままの通気性を維持し、撥水性や紫外線カット効果などで長く木を保護することができます。お手入れ用にワックスやクリーナーのセットも用意されています。
ご希望により、塗装して出荷も可能です。

床暖には3層集成材をお勧めしています。

3層にして変形を抑えています。
表面には2〜4mmの厚さの単板(天然材)を張り、むく材のよさが味わえます。

ハウスメーカーでも取り扱い可能です。

むく材の施工に慣れたところであればどこでも取り扱い可能です。
(株)ニッシンイクスさんは卸し業で一般消費者向けのショールームなどは設置していませんが、ホームページを見て直接電話してこられるお客様もいるそうです。価格帯も幅広くあり、これまでは少し敷居が高いと思われてきたむく材にも、消費者の関心は広がりつつあるといえそうです。

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