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温度や湿度を調整する機能性とともに、少し繊維が見えて優しい手触り、
光を通せば魔法のように柔らかな明るさ、木とともに日本人の大好きな素材です。

そんな時にイメージする紙は「和紙」。

木材パルプから大量生産される洋紙とは違い、コウゾ、ミツマタ、ガンピなどを
原料として作られる和紙は繊維が長く腰が強い特徴があり、
風合いは自然の素材感がダイレクトに感じられます。
ふすまや障子に使われる和紙のうち、コウゾ、ミツマタ、ガンピなどの原料で手漉きで作られるものは一部の高級品。
一般的には機械漉きで原料もマニラ麻やレーヨン、木材パルプなどを混ぜて作られています。
和紙に裏打ちなどをして壁装材料として作られたものを和紙クロスと呼び、
全く和紙を使わずに和紙風に見せたものは良心的に(?)和紙風クロスと呼んでいます。
壁装用に作られていない和紙を壁に張りたい場合は、下地調整や下張りなど、かなりの手間が必要になります。
手漉き和紙そのものから、プラスチックを混ぜて強化したもの、コーティング加工したもの、
プラスチックやガラスにはさんだものなどさまざまですが、和紙独特の柔らかい光の拡散の効果が一番大切なところです。
クロスの中に背景になるクロスと、主役とまではいかなくても名脇役になる個性派クロスがあるとすれば、
和紙クロスは今のところ名脇役の代表ではないでしょうか。
そのため例としてご紹介したスペースは、「和」のイメージのものが多くなっています。
和紙のもつ繊細で少しはかないようなイメージは、やはり「和」のテイストの中で生きてくるでしょう。

さて次回は「土」、
関心の高まっているしっくいや珪藻土、シラスなどの塗り壁の話題を中心に取上げていきたいと思います。
(2008.7.1更新)
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