お手洗いも季節ごとにお花を変えています。ポイントはボリューム。「設計上、縦に長い空間なのでボリュームのあるお花を飾ることが多いです。大きくないと間延びしちゃうんです」陶器のベースをくぐらせた額縁と後ろのオブジェは常に固定。お花を変えるだけなので、簡単にぐっとおしゃれに見えます。
「子どもがまだ小さい頃は、毎日必死で片づけていました。植物を楽しむ余裕もないし、人が来る予定があると前日からピリピリして……。変わりたいのにどう変えていいのか分からない。心身ともに疲れていたんです。子どもが寝た後にインターネットを見るのだけが癒し。そこでライフオーガナイザーの鈴木尚子さんのブログに出会いました。私と似たような境遇で、ブログの内容に共感して……。」資格を取るにあたって、自分のこれまでを振り返り、人生の棚卸をしたそうです。
「自分がストレスに感じていることや、こうありたいという理想を書き出していくんです。そうすると、頭の中が整理されてわかってくるんです。あぁ、私はこういうのが好きだったんだ。こういうことをしているときが楽しかったなぁ、って」
ほかには、自分の好きなテイストの雑誌記事を切り取ってスクラップする、コラージュ。ときどきやって確認することで、買い物の軸もぶれなくなります。
「自分を掘り下げて見つけた“好き”だから、今はこうやって季節のアレンジをしている時間が本当に楽しい」
試してはやり方を変え、時間をかけてつくられた家族にぴったりの仕組み。すっきりとした部屋とそこに引き立つ季節の装花、アレンジを楽しむ心の余裕。それらは、自分の「好き」を見つけ、家族への愛情溢れる工夫によって生まれたものでした。
辻川舞 プロフィール
片付けの先の素敵スタイリングを提案する南大阪のライフオーガナイザー
lavie-chouchou(ラヴィシュシュ)主宰
整理収納、オーガナイズセミナーのほか、自宅でのお片付けレッスン、自分の「好き」を見つけるインテリアコラージュレッスンなどで活躍中