第11回
簡単にできる春の和の飾り

和紙や手ぬぐいを使って“はんなり”とした和のおもてなし

冷たい空気の中にも春のきらきらした日差しがさしてきました。和のコーディネートは2回目ですが、今回は前回よりも手軽にできる簡単なコーディネートをご紹介していきましょう。いつもの食卓を“和紙”や“手ぬぐい”でパパッと飾り付け。お雛祭りの集まりにも参考にしていただけると嬉しいです。

★和紙を使ったコーディネート

和小物で便利なのが“和紙”。世界に誇れる美しいものが本当に沢山あります。お好みに合せて切ったり、折ったりするだけでバリエーションも無限に広がります。今回は着物のような“THE和柄”の定番の花柄和紙2色をそのままテーブルに敷いた華やかな春のコーディネートです。銘々の器も和紙とリボンで巻いてセッティング。こちらの和紙は繊維が粗く絡んで透けているシンプルな“雲竜模様”を使って、テーブルの和紙と喧嘩しないようにコーディネートしましょう。2種類の趣の違う和紙を使う事でそれぞれの風情を引き立てます。どちらの和紙も切り分けただけの簡単コーディネートです。器使いは四角と丸の“陰陽”の組み合わせなので、きちんとした印象になります。お花は土のイメージの大鉢に生けて…桃・桜・フリージア・ストックと、春らしい淡いピンクやパステルカラーのお花がいいですね。

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お料理は“春野菜と海老のかき揚げ・葛あん仕立て”“野菜と肉味噌の海苔巻き”、“トマトと野菜の和風胡麻サラダ”です。白ご飯を巻くだけの海苔巻きは簡単!“キンパ”や“味噌カツ巻き”も美味しいですよ。食材は菜の花やたけのこ等の春野菜を使いたいですね。

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春野菜と海老のかき揚げ・葛あん仕立て
野菜と肉味噌の海苔巻き

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トマトと野菜の和風胡麻サラダ

★手ぬぐいを使ったコーディネート

もう1つ、使いやすい和小物は“手ぬぐい”。今はポップで可愛いものやモダンでスタイリッシュなものまであって、若い人たちにも大人気ですよね。今回はオーソドックスに花柄を使って季節感のあるコーディネートです。まずは柄の違う3本の手ぬぐいを斜めに並べて敷いてみました。イメージは帯を並べた感じでしょうか。斜めに敷く事で動きも出て軽やかになります。3本の手ぬぐいを“梅”“桜”“藤”の柄にして季節の花の移ろいを表して、2月〜5月まで使えるコーディネートになります。秋も同様に“紅葉”“どんぐり”“松”などの組み合わせで秋〜冬に使えます。器は丸いものばかりの可愛い組み合わせなのでお家にある器ですぐにできます。蒸篭のようにボリュームのある物を真ん中に置くだけで楽しい気分になりますよ。

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同じ手ぬぐいもテーブルセンターに使ってシンメトリーにコーディネートすると締まった印象になります。ここでは白木の重箱を手ぬぐいで巻いてお花を生けてみました。高さや動きのあるアレンジです。
その他に、ガラスの器や花器を手ぬぐいで巻いてお花を生けると、同じ花器でも毎回違った演出ができます。お花の足元を隠せるので大胆な生け方もできますよ。銘々の器やグラスを重ねて手ぬぐいで結んでスタイリングするのも素敵です。簡単にゴムで結んで、手ぬぐいの端を広げると華やかさが出ます。2枚重ねて柄や色合せを楽しむのもいいですね。

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今回は紹介できなかったのですが、私は風呂敷も大好きで、色々とコーディネートに使っています。
シンプルな形なので創意工夫で色々と遊べます…子供達と一緒に飾り付けてみてはいかがでしょう。
お洗濯ができるのもポイントです。可愛い箸置きや組ひも・水引…和小物は本当に楽しいですね♪

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