ABCハウジング このまちのストーリー

神様のいる場所 Vol.1

代々伝わる礼節と日々の礼儀

10月3日。若手に練習を任せ、阪本さん達が「お花代」を届けに回るというので同行しました。
建水分神社の秋まつりに宮入りするだんじりは19台・19の地区。その中で自分たちより神社に近い地区=自分たちより先に宮入りする地区に対して「お花代」を届け「今年もよろしくお願いします」と挨拶をして回るのです。

各地区の青年団の寄り合いをしている場を訪れてお花代を届けます

「お花代」の額は全て一律で、いただいたら返すことになっているので実はなく、この辺りのまつりの礼節の1つだそうです。それ以外にも、曳行中に他の地区のだんじりとすれ違う時には挨拶をしたり、エールを送ったり、この地方ならではのさまざまなまつりの礼儀があるようです。
礼儀を大切にする姿勢は、まつりに関することだけでなく、日頃の行動からも見て取れます。青年団のメンバーは、挨拶や見送り、年長者に対する言葉遣いなど、普段からやっていないと出来ないことがサラッと嫌みなくできるのです。これも青年団で培われたもののよう。
実際、地元出身で、今回副幹事長を務めている福田尭之さん(30歳)は「年長者に対する接し方や礼儀、全体の調和の中でモノを作り上げていく術はまつりを通して青年団で学んだし、若い子たちには、礼儀と村への感謝は忘れないようにと、厳しく言って聞かせている」と、話してくれました。

村への思いを語る地元出身の副幹事長福田さん

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