ABCハウジング このまちのストーリー

神様のいる場所 Vol.1

政(まつりごと)は祭りごと

政(まつりごと)とは、人や土地、社会を統治する行為です。
社会の最小単位は家族。その次は学生なら学校、会社員なら会社、ママなら保護者会。このように現在では、立場によって身をおいている社会はさまざまです。
しかし、少し時代を遡り、学校がなく、子どもたちは暮らしながら学ぶしかなかった時代。会社がなく、大人たちは農作業や狩猟などで地元の仲間と共に働いた時代。ママは子どもを育てながら、農作業や狩猟の手伝いなど、仕事の大きな担い手だった時代を考えると身を置く社会は、10代半ばを過ぎれば、子どもも大人も大差なく、村や町そのものでした。
身分の隔たりはあったものの、人々はさまざまな年代の人とつながり子どもたちはたくさんの大人たちに叱られ、褒められ、いろいろな人たちの背中を見て生き方を学ぶことができました。

政(まつりごと)は祭りごと。
いずれも「奉(まつ)る」に由来するのだそう。この2つが同じ語源であるのには諸説ありますが、一般的には、神様を鎮めることと領地を治めることが一緒に行われていたからと言われています。もちろん、現在は政治と祀祭が一緒に行われることはありませんが今回、建水分(たけみくまり)神社の秋祭りを取材する中で「まつり」が、人を育て、人々をつなぎ、小さな社会を形成している姿を見ました。

それを見せてくれたのは、わずか60世帯ほどの小さな集落、大阪府河南町北加納地区の青年団のみなさん。
今年、団を卒業する30歳のリーダーたちと今年入団したばかりの15歳の高校生や20代の若者たちが、村の年長者たちに支えられながらまつりを作り上げていく、昔の村、社会のあり方を思わせる姿を追いかけました。

北加納地区の青年団

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