第15回 和紙のタペストリーを作るグループkon-gara(コンガラ) No.1

大阪の4人のユニットが和紙でタペストリーを作っています。普段はそれぞれの仕事を持ちながらプロジェクトのたびに集まり、互いの特技を活かし合って制作するユニークな活動です。メンバーの一人である和紙卸商を営む河手さんにお話を伺いました。

仕事でも顔を合わせる気心の知れた4人がメンバーです

メンバーはデザイナー、イラストレーター、パッケージ関係の仕事に携わる技術者で、切り抜きの手法によるタペストリースタイルは活動当初からのもの。自分たちのオリジナルデザインを作りたいというシンプルな動機でスタートし、すでに5年になります。
コンガラというグループ名はサンスクリット語で10の112乗を示す単位名で、
たくさんのデザインを世に出したいという願いが込められているとか。

初めてのお客様は京都の懐紙専門店

懐紙という小さな商品を扱う空間を壁面から天井にかけてやさしく演出する和紙のタペストリー。
和紙の自然なたわみと花びらが舞っているような図柄がマッチして柔らかなイメージに包まれます。
こちらは躍動感のある波の図柄を配したスクリーン。間仕切りながら模様の形に透けているのが楽しい。今見ているのは模様?それとも向こう側の様子?

レンタルという形で一定期間貸し出す方法もあります

奈良県立万葉文化館でのキャンドルナイトイベント。タペストリーを四方に組んで照明を仕込んでいます。
夜にはたくさんのキャンドルで幻想的な窓辺も、昼間は太陽の光で図柄のシルエットが床に広がります。
楽しい楽器演奏の図柄。既存のスペースと照明に切り抜きのタペストリーが効果抜群の展示。

様々なイベントに空間演出として大活躍

宗教施設の会館で地歌のイベント。舞台いっぱいにバックを飾ります。
老舗料亭での詩の朗読会。重厚な和の空間に波の図柄が映えます。
同じ料亭でこの時は講演会。モダンな図柄とクラシックな椅子が絶妙な組合わせ。

和紙のタペストリーはいかがでしたでしょうか。
次回はカットの技も冴えるアートな作品をご紹介しましょう。

(C) ABC HOUSING

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