第13回 日本のインテリアファブリックメーカーの草分け株式会社川島織物セルコンを訪ねて No.1

このシリーズで初めてインテリアファブリックのメーカーを訪ねます。
広く知られた企業ではありますが、あらためて工場の様子や、織物文化館では日本のインテリアファブリック草創期の貴重な資料も見せていただきました。

京都の市街地を抜けて叡山電鉄で北へ、鞍馬の少し手前、市原駅下車です

叡山電鉄の始点出町柳駅から20分あまり、桜が散ったばかりの新緑の芽が萌え出す季節感がダイレクトに感じられます。
左手の4階建ての部分が本社と織物文化館、右手に伸びる低い建物が工場です。

たくさんの製品の中から伝統を引き継ぐものを紹介していただきましょう

オーダーカーテンの商品群の中に、創業時より収集してきた各国の裂地からインスピレーションを得たアーカイブコレクションがあります。

織物文化館の一室。元となったオリジナル収集品と出来上がった製品を並べて展示しています。
カシミール地方のショールのペーズリー柄を連続パターンにアレンジしています。
アールヌーボー調のアイリスの図柄がオリジナル。アーカイブコレクションはJAPANTEX2014 で「インテリアのプロが選ぶお薦め商材コンテスト」で金賞受賞。
これはスミコホンダシリーズ。優れた感性とデザイン力でシリーズを構成しています。
日本人の感性である季節感を大切にした花柄が伸びやか。繊細な線を織の技術で美しく表現。
さざ波を思わせるモダンな図柄も表情豊かに表現。帯や緞帳(どんちょう)を織ってきた確かな技術が活きています。
ウイリアム・モリスのデザインを織物で表現した特徴あるシリーズです。匠の手作業を理想としたモリスの思想にふさわしく丁寧に再現しています。

織の技術を継承する川島織物セルコンさんの訪問記はいかがでしたでしょうか。
次回は工場の様子や織物文化館のいろいろな展示をご紹介しましょう。

(C) ABC HOUSING

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