インテリア訪ねあるき2

Vol.02 2011年度インテリアコーディネーションコンテスト経済産業大臣賞受賞者を訪ねて

訪ね歩きシリーズ2の第2回目は、インテリア産業協会関西支部が毎年開催する住まいのインテリアコーディネーションコンテストで、2011年度優秀賞を受賞されたうちのお一人、矢田朝士さんをお訪ねしました。

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2011年度優秀賞受賞者の中で唯一の男性、矢田さんはアトリエアッシュを主宰する建築家です

京都市内の閑静な住宅街の一角、年月を刻んだ伝統的な日本家屋の中に事務所を構えておられます。

玄関を入ったところ、モダンなスツールが門番のように控えています。

打ち合わせスペースには午後のゆったりとした日差しが。なつかしさを感じる陽だまりの中で取材は快調に進みました。

「建築とインテリアを分けて考えておらず、コーディネートの提案をしたいから」という理由でコンテストに応募されたそうです

「和」の感性を軸とするシンプルな構成。濃く重い色の床と天井の間、まるで光の壁のような大きな窓からの光が、やさしく陰影を作り出しています。昼間の外光による光と影の演出は日本の伝統的な手法のはずですが、忘れてしまっている現代人の目には意外性があってとても新鮮にうつります。

受賞の対象となった住宅

障子を閉めた時はやさしく包まれる感じ、開けると開放的で町と一体化した雰囲気に変りますね。

興味は全てにあるけれど、人の生き方や生活に関心があり、住宅はそれが出やすい対象だと考えています

建築に比べてインテリアはデザインの自由度が高く、住む人のライフスタイルに合わせていろいろ提案することができ、それが住宅設計の面白さとのこと。「人間が好き」ということがよく伝わってきます。

玄関

台所・洗面

住まいのどの部分も、一見無骨に見えて、
人を迎え入れる暖かさが感じられます。

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