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構造材となる針葉樹には「はやりすたり」はないのですが、家具や内装材に用いる広葉樹は色や木目の表情が豊富で、インテリアスタイルのトレンドの流れを受けて、好まれる木の種類が移り変わります。
そうしたデザイン上の要因とは別にもう一つ、変わっていかざるを得ない大きな理由があります。それは針葉樹に比べて生育の遅いものが多く、資源が減って価格が高騰するからです。


いずれもアジアや南米の熱帯産で、当時(1960〜70年代)の欧米のモダンデザインで主役でした。(ウォルナットはすでにあまり見かけなかった)
淡色には国産材のたも、シオジ(たもの仲間)、ならなどを使っていましたが、濃色=高級品というある年代以上の層の根強いイメージは、このあたりから来ているかもしれないとひそかに思っています。


これら御三家やウォルナットなどはいわばブランド木材で、目にする機会はそれほど多くないにもかかわらず、美しい色調や木目、木肌などが人々の記憶に残り続けています。
木の色を考える時にチーク色とかマホガニー色などと目安にしたり、また似た他の種類の木を○○マホガニーなどと呼んで知られていない木のイメージアップを図るなど、とにかく高級家具、内装木材の代名詞です。

アフリカ産のサペリや
熱帯アジア産のタウン(マトア)も
マホガニーと呼ばれることがあります。
タウンはソロモンマホガニーの名で
家具に用いられています。

マホガニーやローズウッドはもともと高価な上に量が少なく、一方で目立つ木目がデザイン傾向に合いにくくなっていった事もあって、次第に使われなくなりました。
それらに代わって登場したのが「なら」、初めは高級感に欠けると思われていましたが、工作のしやすさや強度も十分、安定して確保できる強みもあり、またデザイン上からいってもソフトな木目やきれいな淡色が折からのナチュラル系トレンドにマッチして、大きく広がりました。
着色すれば濃い色もOK、ヨーロッパやアメリカの「オーク」と見た目もほとんど同じでイメージもよく、淡色から濃色までよく用いられました。

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