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前回、色彩の基礎知識の中でインテリアにかかわりの深いものをいくつかおさらいしましたが、
色チップで見ているだけだと単なる知識で終わってしまいそうですね。
そこで、今回はそれがどう応用されるのか、インテリアのスケッチを使って見てみましょう。


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まず最初に、暖色は進出して見え、寒色は後退して見えるなどの「色の見え方」から見てみましょう。

●この一覧表で思い出してください。
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暖色や明るい色(高明度色)は大きく膨らんで見える、
つまり壁や床や家具が膨らんで大きく見えるので、
その結果広く見えることになります。【図A】

同じ暖色でも家具を暗い色(低明度色)にすると、
引き締まって少し部屋が狭く感じられますね。【図B】

特に背の高い家具を濃い色にすると、
部屋が狭く感じられるので注意が必要です。

床を濃くし、家具は寒色、壁も少し色をつけてみると、
一層引き締まって、重量感のある部屋になりましたね。【図C】

同じ大きさの3つのスケッチを見比べて、
ほんとうにそう見えるか、じっくり確かめてください。

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鮮やかさ(彩度)についてはどうでしょうか。

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カーテンの場合も、木の色や家具の色より彩度が高すぎると、やはり浮いてしまいます。【図F】

家具にグリーン系やブルー系など、木の色と反対色相の色を使っていても、
彩度を落して地味目の色にするとしっくりなじんで落ち着きます。【図D】

彩度を上げて鮮やかな色にすると、
飛び出すというか浮いてしまって落ち着きませんね。【図E】

彩度を下げると、その色相の力が弱くなるのでなじみやすくなります。

彩度のコントロールをおぼえると、色の使い方に幅がでて、
一段階ステップアップといえるしょう。

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