整理収納・収納王子 コジマジック

整理収納・収納王子 コジマジック

insta

片づけ・収納・住まいに関する確かな知識と実績を持つプロフェッショナルでありながら、松竹芸能で約30年の芸歴を積んだ男性ライフスタイル系タレントのパイオニア。整理収納に“笑い”を取り入れたセミナーが話題で、年間講演依頼数は200本以上、著書・監修本は累計40万部を超えます。“収育”を理念として掲げた一般社団法人日本収納検定協会を設立し、お片づけを楽しむ「収納検定」をスタートされました。

憧れが現実に。家族と過ごす、温かい家

幼い頃から、家族が集い、笑顔が溢れる家に憧れがありました。
私の両親は共働きで、とても忙しい家庭でした。そんな両親の傍ら、幼い私と兄は500円玉2枚を握りしめてお弁当を買いに行き、2人でご飯を食べていた記憶があります。寂しさの反動からか、家に帰ったら灯りがついていて、家族が出迎えてくれて、皆で食卓を囲む。そんな温かい家庭に強い憧れを抱いていました。
とはいえ、結婚前は仕事で外出が多く、夕飯も外で食べて夜遅くに帰宅するような生活。当時は「家はただ寝るだけの場所」という感覚だったのですが、妻と結婚し、子どもたちが生まれてから一転。自分の家が大好きになったんです。

笑顔が溢れる、パワースポットのような家

所属事務所の大先輩・笑福亭鶴瓶師匠に結婚のご挨拶をしたとき、「奥さんがいつも笑顔でいられるような家庭を作りや!」とアドバイスをくださったんです。この何気ない言葉がすごく深く胸に刺さりました。妻が笑っていたら、私も子どもたちもハッピーになります。だから、どうやったら妻がいつも笑顔でいられるかを常に考えています。
そんな笑顔がいっぱいの家は、私にとってはパワースポットのような場所。仕事から疲れて帰ってきたら、家で美味しいものを食べ、家族と触れ合い、睡眠をしっかりとってパワーを充電しています。パワースポット巡りに行かずとも、家そのものがパワースポットのような場所でありたいと思います。

家事動線にとことんこだわった家づくり

毎日の家事負担を考えて、家事動線にはとても配慮しました。例えば毎日の家事である洗濯物。前の家は2階に洗面所と洗濯機があり、3階にベランダがありました。洗って濡れた洗濯物を持って階段を上がるのも大変ですし、乾いたら取り込んで、2階のリビングでたたみ、各部屋に片づけるのはかなりの手間です。それを毎日頑張ってくれている妻を見て、なんとかラクにしたいと考えました。
今の家では洗面所で洗濯したら、3歩でテラスに出て干すことができるように。洗濯物が乾いたら、ベランダから5歩でファミリークローゼットへ。そこにある作業台で洗濯物を畳み、服をしまう。洗濯まわりの全てがわずか11歩で完結する動線をとりました。妻が洗濯物をしている時に「本当にラク~」と呟いたのを聞いた時は嬉しかったです。

キッチンも家事動線を意識して、「買い物から帰る→冷蔵庫に食材を入れる→冷蔵庫の前のシンクで食材を洗う→横の調理台で食材を切る→その横のコンロで調理→その前にあるダイニングテーブルに運ぶ」というように、いったりきたりせずに家事が進む配置にしています。

また、玄関には大きめのシューズクロークを作りました。2.4畳分あるので、家族の靴はもちろん、子供の運動グッズや砂遊びセット、DIY用品、雨具、電動自転車の充電器、日焼け止めや虫よけスプレー、マスクのストックなど、玄関にあると便利なものを入れられるようにしています。こうすることで、玄関先で忘れ物に気づいて取りに戻ったり、何度も行き来したりすることがなくなりました。

理想のおうちの見つけ方

家づくりを検討している方で、住宅展示場に行く方は多いと思いますが、その際のポイントは以下の2つです。
1.事前にそれぞれのハウスメーカーの強みを把握する 
2.事前に自分が持っているモノの量や大きさを把握する
まず1についてですが、メーカーによって、強みとしている特徴は異なり、気密性、耐震性、収納力、二世帯住宅など、本当に様々です。それを把握することでメーカーを絞ることができますし、住宅展示場に行った時にチェックすべきポイントも分かるので、事前に調べておくと良いでしょう。
2については、まず自分(家族)が持っているモノの量や大きさを正確に把握することです。例えば靴なら、靴の横幅×数が分かれば、必要な靴箱の大きさが把握できます。これは服でも食器でも同じことが言えますが、モノの量を把握することで、「必要なおうち条件」が整理され、より具体的な家づくりが想像できるはずです。

誰もが簡単にできるオススメ収納術

オススメの収納について、我が家を例に3つご紹介します。

① 浴室

シャンプーやボディソープなど、床置きせずに全てマグネットで壁面収納しています。これをすることで、随時好きな場所に設置でき、掃除自体もラクになります。バスチェアも、バスタブの縁にかけられるようなデザインのものを選ぶと、接地面がなくなるのでカビなども発生しにくくなります。

② 布団収納

最近は、ベッド派の人も多く、昔からある押し入れ収納はどんどん減ってきています。それでも、お客様用に布団を用意しているご家庭も多いはず。我が家では、来客用布団を2セット持っていますが、幅を取らない縦型収納にしています。こちらの写真にあるグレーのケースには、お客様用の敷布団、掛け布団、毛布、布団カバー、枕、枕カバーをまとめて入れています。白いケースには、季節に合わせて使う家族用のタオルケットや毛布を入れています。立てて収納することで、限られたスペースを無駄なく使うことができます。

③ 取扱説明書

家を建てると取扱説明書が増えて、段ボール1箱くらいの量になります。我が家は3階建てなので、ファイルボックスを3つ使って、階ごとに分けて収納しています。更にインデックスを付けることで、なんの取扱説明書がどこにあるか一目で分かるようになっています。収納で大切なのは、「一目で分かる」ことです。どこに何があるのか、シンプルに分かりやすくすることで、暮らしやすさがグンとアップすると思います。

他の記事を見る

一覧ページに戻る一覧ページに戻る

おススメコラム

columncolumn