前田有紀

フラワーアーティスト・前田有紀

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約10年テレビ局でのアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。
株式会社スードリーを設立し、フラワーブランドguiを立ち上げる。好きな花は、自然の風景の中で咲いている野草。趣味は、鎌倉の山歩き。

私にとっての家とは

コロナ禍以降、家で過ごす時間がとても長くなりました。
市場への仕入れ、東京での仕事以外は、終日自宅でリモートワークをしています。
1週間の中で3日ほどです。オフィスとして、オンラインミーティングやPC作業をすることも多いですが、気がつけば、仕事の資料や花の配送に使う資材が片付かないまま夕方を迎えて、そのまま夕飯の支度になるなどカオスになることもしばしば。
1日の中で”切り替え”していくことが大切だなと実感しています。

また週末は去年の夏に次男を出産したこともあり、毎週末予定を立てては様々な場所に出かけていくライフスタイルから、家の周辺で散歩したりして、自宅をベースに休日を楽しむことが増えていきました。

以前は「休んでチャージする場所」という意味合いが強かった自宅が、コロナ以降は、「働く場所」や「生活の場所」、また「休日過ごす場所」として、多機能を求めるようになりました。そんな変化は全く想定は全くしていなかったので、「もっとここがこうなってたらいいなぁ」「意外とここはこれで助かったね。」と夫婦で住まいのあり方について話し合う機会も増えました。
変わったのは、家の役割が増えたこと。変わらないのは、家族という単位でいれば、いつでも幸せなんだという価値観。
「家に住むこと=生きること」だといまは実感しています。

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大切なこだわりの“場所”

季節問わず、テラスでの日向ぼっこは大好きな時間です。
庭には、オーストラリア系の植物やハーブを中心に植えています。
春先にはミモザが黄色い花をつけ、初夏にはラベンダーが揺れています。夏はバーベキューや小さなプールを楽しんだり、冬は、みんなで外に出てテラスから星を眺めたり。
子どもたちが泣きやまない時はそれぞれ個別にテラスに連れていき、少し気分をかえてもらうようにしています。
テラスで外の空気に触れるだけで2人の息子も笑顔になるので、このテラスで過ごした思い出をたくさん残してあげたいなと思います。

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子どもたちが寝ている間に、夫と持っているコーヒータイムは楽しみな時間です。豆を挽いたり、それ用におやつを買っておいたりして、大切な時間に位置付けています。

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また、リビングに畳の小上がりを設けているのですが、そこで次男をあやしたりもしています。
おもちゃスペースにもなっていて、子どもが寝ているときに作業もできるので、作ってよかった! と満足しているスペースです。

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憧れの家

いまも自然が感じられる立地ではありますが、さらに森の奥にポツンと佇む平屋の一軒家に憧れます。
以前、家族で山梨にある平家の一棟貸しの古民家に宿泊したことがあり、その時に長男が長い外廊下やしきりがない空間をこれでもかというくらい走り回っていて、楽しそうだったのが印象的でした。
昔の日本の住宅では、ちゃぶ台の上に食事を並べて、食後はそのちゃぶ台を片付けて子どもの遊び場に。
布団を敷いて寝室に早変わり。多機能の役割を果たしていたのだと思うと、ものも家具も最低限で、そういったシンプルな暮らしを楽しんでみたいなぁと憧れています。野菜を育てる畑も作れたら嬉しいです。

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「お花で心豊かなお部屋づくり」

お花の仕事をしていることもあり、キッチンにはいつもお花を飾っています。
自分が調理をしている時、洗い物をしている時。台所に立っている時に、ふと目に入って明るい気持ちになるために。
水場も近いので、水替えをするのも気が付いた時にサッとできて便利なんですよ!
またキッチンは様々なツールでごちゃごちゃしやすい場所なんですが、お花を置くことでリビングからの目隠しにもなり、気持ち的にも楽になります。

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また、リビングには季節ごとにスワッグを壁から吊るしたりして、楽しんでいます。生花からドライフラワーになっていくお花ならこまめに手入れしなくていいので、慌ただしい暮らしの中でも取り入れやすいです。

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また、ふとした時に目に入る手洗い場にも、お花で一輪の彩りを。
オンシジュームなどのラン系は季節問わずとても長持ちなので、飾ったお花を長く楽しみたい方にはオススメしています。

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手軽にお花に癒されたい時は、香りのあるお花を選んでいます。
甘い香りのスイセン、うっとりする華やかな香りのバラ、すっきりした香りのハーブなど。
実は想像以上にいい香りのお花は多いんですよ!
お花ごとに香り方も違うので、季節ごとにさがしてみてくださいね。

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