住まいづくりのポイントのひとつに“リビング”があります。 しかし「どんなリビングにしよう…」とお悩みになるケースも多いはず。 そこで今回、一級建築士であり、インテリアコーディネーターの樋野晶子先生に、 リビングからはじめる住まいづくりについて、アドバイスしていただきました。
家族やお客様とのコミュニケーションスペースとして位置づけられたリビング。しかし少子化・核家族化、さらに共働きのご家庭の増加により、団らんをする時間が短くなっているのが現状です。そのため限られた時間のなかで、食事をしながら会話ができる“ダイニング”を団らんスペースに活用するご家庭が増えてきています。今やリビングは生活導線の一部、というご家庭も多いのではないでしょうか。
しかしリビングの役割がなくなった、という訳ではありません。家族とのコミュニケーションスペースとしてはもちろん、知人やお客様の接客などにも活用されます。ただ、建前だけの空間ではないということ。昼寝をする、テレビを見る、趣味で使うなど、リビングを活用する用途は幅広いものです。なにより肩肘を張らない、あのリラックス感は、ダイニングでは味わえないリビングの良いところ。「心が落ち着く」「癒される」それが、現代のリビングをつくるスタイルのひとつではないでしょうか。
みなさんはリビングで、どのように過ごしたいとお考えですか。 休日をのんびりと過ごしたい。または、家族や知人と集まってワイワイと楽しみたいなど、憧れのリビングスタイルはいろいろあると思います。 ただ、理想のリビングに共通していることがひとつ。それは“居心地がよく和める空間”であること。いくら広いリビングを形づくったとしても、その空間が心地よくなければ成功したとはいえません。まずは、『何を持って理想のリビングか』というところを、もう一度考えてみましょう。
各メーカーでは、住まいに自然を取り入れた空間や大迫力の画面でテレビが楽しめる空間など、さまざまなテーマに沿って、理想のリビングを提案しています。 そこで、あなたにとってどの空間が心地よいかを確かめるために、モデルホームを訪れた際は、まずソファーに座ってみてください。ソファーに座ってみると「このリビングは何となく落ち着ける」「心やすらぐ気分!」と、だんだんお好みのスタイルがわかってきます。
次に大切なことは『何を眺めるか』という点です。ソファーに座って自分の好きなものが眺められたら、やはり居心地がよいもの。例えば、庭の緑や花を眺めていたい方や、お気に入りの絵画やコレクションを飾り、鑑賞していたい方。または、家族が料理をしている姿を見たいなど、いろいろあると思います。心地よいリビングをつくるには、人の導線から離れた落ち着ける場所にソファーの位置を決めることが大切。 「ここだ!」と思える場所が、きっと見つかるはずです。