「パッ」と見た目ではわずかな違いですが、将来も含めてトータルで比べると思わず「えっ!?」と大きな声が出てしまうのが金利の世界。毎月の返済額も大切ですが、一般的に20〜35年という長い期間をかけて返済する住宅ローンでは総返済額を考えることが重要です。
毎月同じ金額を返済する元利金等方式、30年間ずっと変わらない固定金利で3000万円借り入れた場合のシミュレーションをしてみます。
ローン金利は年3%、毎月返済のみで借り入れた場合、月々の返済額は126,481円です。それでは金利が少し上昇して、年3.5%になるとどうなるでしょうか?返済額は134,713円と少し高くなりますが月額8,232円の違いだと「1日あたりにするとタバコ1箱分くらいだし、問題はないだろう」と思われるかもしれません。しかし、30年間の総返済額で見てみるとこんなに違ってきます。
年3%の場合は約4,553万円ですが、年3.5%の場合だと約4,849万円と約296万円もの違いに。仮に年4%になると約5,156万円とさらに返済額が約307万円増えることになるので、もはや「わずかな違い」では収まらないのがわかります。
「将来の金利はどうなるのか?」を正確に見通すことは不可能ですが、現状の金利は過去の水準と比べてもまだまだ低い状況です。「再び下降する幅」と「これから上昇する幅」、また経済の状況などを考えると金利上昇のリスクに備えるためにも変動金利より固定金利で借入れる方が安全です。家計簿とにらめっこをして余裕のあるローン返済計画であれば、頭金は予定の金額より少なくても現在の金利水準で購入することも一つの選択肢です。