ABCハウジング
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 家づくり体験談 -理想のパートナーと出会いました。-
VOL.5 奈良県 S邸
築27年の鉄骨系プレハブ住宅に住まれていたSさんご夫婦。
はじめはリフォームをと考えられましたが、構造上の限界もあり、
根本的な問題解決のために新築での建て替えを決められたそうです。
ご夫婦二人だけのこれからの暮らしを考えた、
こだわりの数々をうかがいました。
 インタビュー
まず、リフォームでどうしても解決できなかった問題とは
どんなことですか?

ご主人:もともとの家は鉄骨系のプレハブだったのでね、結局天井の高さを上げるとか、窓の位置を変えたりということができなかったんですね。日当たりの悪さや暑さ寒さの問題で、そのあたりを根本的に解消するには建て替えしかないと、そういうことで決めたんです。もちろん建築費用の問題もあったけれど、老後資金との兼ね合いで、たとえば同じ資金を老後のレジャーに充てるよりも、毎日を気持ちよく過ごすために使うことの方が重要と考えました。

奥様:どうせ家を建て替えるなら、もっと広くて条件の良い土地を探すという選択肢もあったんでしょうけど、ここは道を挟んでお向かいに幼稚園があって、そんな楽しみもあるし。春は立派な桜が咲いてね、もちろんご近所のみなさんともお知り合いですし、暮らしやすい土地での生活も捨て難かったんですね。

建替えに当たって、どんなことを要望されましたか?
ご主人:家内も言ったようにうちは敷地も限られていて、お隣とのスペースが少ないのでね、できるだけ日当たりの良い場所が欲しかったんです。それでかなり基礎を高く上げてもらって、開口部の大きな明るい住まいを目標にしました。
それとこのあたりは蚊が多くてね、高く上がれば少しはましだろうと思って、庭は一階ではなくて、二階の東南の角に広いベランダを設けて、そこを庭として使おうと。前の家は二階には奥行き1mもない狭いベランダしかなくて、しかもお隣の二階の窓が見えるだけだったんです。圧迫感があったんだけど、今は土地を上げた分、ベランダからは遠くに山並みも見えるようになって、大成功だったですね。
とにかく開放的なスペースにしたかったから側壁も閉じずに格子にしてもらってね。間取りとしては夫婦の個室がベランダでつながっているんですが、私には絶好の喫煙スペースになっています。

奥様:私は初め屋上がいいわって言ったんですけど、屋上になんてそう上がるもんじゃないって言われて。確かにベランダの方が手軽でいいですね。それにこんなに日当たりもいいからキュウリでも作ろうかなって。…まだ考えているところなんですけどね(笑)。
普段過ごされるのは一階になりますよね?
奥様:リビングとキッチン、テレビ中心の生活ですね(笑)。前の家は東側に台所があって、そこは明るかったんですけど続くダイニングまでは日が届かなくて、結局長く過ごす場所が暗かったんです。それで今度の間取りは東側に大きな窓をとって、リビングとダイニングを持ってきてもらったんです。おかげでずいぶんと明るくなってとても快適です。あと、リビングの一画に主人の書斎コーナーも設けてもらって、そこが家を見に来られたみなさんに褒められるんですよ。

ご主人:私は家でもパソコンを使うのでね、前の家でも自分の部屋にパソコンを置いたらそのまま閉じこもってしまうからってやめてくれって反対されたくらいで(笑)。それでここなら家内の目も届くし、いいだろうって。将来、リタイアした後もそれぞれに自分の時間を持ちながらも、お互いの存在を近くに感じて過ごすというのが、ちょうどいい距離感なんじゃないのかなと思っているんですよ。
他に設計へ注文したこだわりはどこですか?
ご主人:玄関脇のシューズクローゼットですね。

奥様:うちは主人の靴がたくさんあるんですよ。それと冬用のタイヤを入れたり、玄関を入ってすぐにこれだけの収納があるとすごく助かりますね。

ご主人:本来なら階段下はトイレを作ったりするんですが、あえて階段の方向も変えてもらってね。このスペースを確保したかったから。それと結果的に上がり口のスペースにも余裕ができたので、出幅を広めにとってもらうことで、階段の勾配が緩やかになりました。

設備として、外せなかったものは何ですか?
ご主人:床暖房とペアガラス。それと一階の開口部にすべてつけたブラインドシャッターですね。ブラインドシャッターは普通のシャッターに比べれば予算的には3倍くらいになるんですが、これは絶対取り入れたかった。窓を開けっ放しにしていてもこれを下ろしていれば心配はなくて、もちろん防犯上のこともあるけれども、夏場の風通しの良さがいちばんの効果ですね。家の中に熱気がこもらないのがいい。奈良は冬寒くて夏暑いところだから、暑さ寒さへの対策にはとても気を遣いました。ずっと暮らしていた場所だから、そういうことがわかったわけですけれど。

最後に、これから家づくりを考える人に、
なにかアドバイスをいただけますか?

ご主人:私たちは建て替えだったのでこの近くに仮住まいをしていたんですね。それで家内とも一緒に散歩がてら、ちょくちょく現場を覗くことができて、それで「ああ、この中はこうなってるんだ」とか「ここは少しおかしいんじゃないか」とか、工事の進行状況がつぶさに見られたんですね。それで疑問点をすぐに確かめることもできたし。だから仮住まいはできるだけ近くに設けることをお勧めしたいです。そして建設現場には足繁く通うことが大事だということですね。
 積水ハウス株式会社 S邸担当 久保田 周平さんにインタビュー
プラン作成に当たって、施主様の「要望」「こだわり」などをどのように取り入れましたか?
北側は道路、東・南・西側は隣家に囲まれた敷地形状です。もとのお住まいで感じてらっしゃった改善点である日照と通風の向上をどのように設計に盛り込むかを考えました。また、ご主人と奥様の二人だけのセカンドステージをより快適に過ごしていただくための設計を心がけました。そして南北に抜けるリビングダイニングの配置と、視線の抜ける方角である南東に配置したタタミコーナーを考えました。

施主様との打ち合わせの中で楽しかった点・苦労した点があればお聞かせ下さい。
これまでの御自身の生活スタイルやお住まいについて、きっちりと自己診断されてましたので、要望は的確なものでした。
したがって同じ方向を向いて打ち合わせを進めることが出来、充実した時間がすごせました。

施主様とそのご家族の印象についてお聞かせ下さい。
お二人とも、ゴルフを趣味とされ、仲の良さを感じましてうらやましく思いました。
打ち合わせの中では、時々意見の違うこともありましたが、最終的にはお互いの意見を尊重され、お二人それぞれの好みをうまく盛り込めたと思います。自分もこのようになれたらいいなと思いました。
住み慣れた場所で、これからも快適に暮らすための住まいを手に入れたSさんご夫婦。
ベランダでつながる夫婦の個室や、リビングの書斎コーナーなど、
お互いの存在を近くに感じて過ごすことができる工夫が、とてもいいなと感じました。
(2008.2.6更新)