収納王子 コジマジック オーケイ小島弘章さんスペシャルインタビュー せっかく夢のマイホームを手に入れたのに、モノがあふれてスッキリ暮らせない!家が広くなったらどこに何をしまったか、わからなくなってしまった!こんなはずじゃなかったのに…と後悔しないために。テレビでもおなじみの「収納王子コジマジック」こと、オーケイ小島さんに収納上手になるポイント、収納でしあわせになる秘訣を教えていただきました。

収納には順番があるんです。

ではまず、収納についての
基本的な考え方を教えてください。

収納が苦手だっていう方は多いと思うんですけど、その順番、手順というのをわかっていただくと、どんなにそれが苦手だと思われている方でも、収納上手になれるんです。僕がセミナーでいつも最初にレクチャーさせてもらうのは、「収納には手順があります。まずこれを覚えてください」っていうことなんですよ。
この図を見てもらったらわかりやすいんですけれども(図1)、日常生活での整理環境には「整理」「収納」「整頓」「片付け」っていうのがあって、普通はこれを一緒の意味だと思われています。

でも実はそれぞれに違う意味があり(図2)、「整理」とは要不要を区別し、不要品を取り去ることなんですね。「整理」という言葉を辞書で引いてみてください。「区別する」っていう意味が出てくるんです。つまり、「整理する」っていうのは「区別する」ことなんですね。次に収納。「収納」とは、使う所に使いやすく納めることです。続いて「整頓」とは見た目によく整えること。そして「片付け」とは使ったモノを元の位置へ戻すこと。この意味を考えたら、整理収納には順番があると言った理由がわかると思います。

どういうことかって言うと、まずモノの整理をします。整理っていうのは要る物、要らない物、どちらでもない物に区別するっていうことです。その区別ができたら、今度は要る物だけを使いやすく収納する。これが次の段階。そして収納ができたら、これを見た目よく整頓する。整頓したら、たとえばその中からペンを使った、物差しを使ったという時に、終わったらそれを元の場所になおす、片付ける。これが三角形のいちばんてっぺんになるわけですよね(図3)。

だから、いちばん最初に「片付ける」はできないっていうことです。子供がお母さんに「片付けなさい!」って言われてやろうとしてもできないのは、まず整理収納っていう土台ができていないから。いきなりてっぺんを求められてもできるわけがないということなんです。でもそれを何度も言っていると、「片付ける」を「しまい込む」と勘違いしてしまって、結局遊ぶ時にはまた散らかしてしまうっていうのを繰り返すことにしかならない。お母さんにも「片付ける」の前に「整理・収納」がないとできないっていうことを知ってほしいと思いますね。僕なんかは「収納アドバイザー」って呼ばれるんですけど、「収納」の前にまず「整理」がある。「整理する」つまりモノを「区別する」ことができるようになれば、誰でも収納上手になれますよっていうふうにお話ししていますね。

新しい家を建てて引っ越しをする時、これが実は理想のモノの量なんですね。収納の適正量ということです。みなさん新しい家には必要な物だけを持って行くわけじゃないですか。それは古い家の生活からモノを区別して新しい家に来ているっていうことですよね。土台の「整理」ができている状態です。だからそれが理想の量なんです。

Page Top