僕は実は小さい頃からお母ちゃんに「片付けなさい」とか「整理しなさい」とかって言われたことがないんですよ。と言うのも僕は次男坊でして、兄貴がすごく散らかす人だったものだからいつも怒られてるのを見ていて、「あ、片付けとかないと、お父ちゃんお母ちゃんに怒られるんや」と子供心に要領よく育ってきたっていうのがあるんですね。
で、芸人になって今から5年くらい前に、若手でお金もそんなになかったけど、それでもオシャレに暮らしたいからと、自分で家具を安く作って、それをたとえば「今回2,000円でこんなテーブル作りました。
ポイントはこんなテーブル裏収納です」
みたいに事務所(松竹芸能)のホームページの自分のコーナーに載せてたんです。そうしたら、たまたま、ある情報番組のプロデューサーの方がそれを見つけられて、「そんなに器用に作れるんだったら、一度番組で作った物とか、グッズ紹介してよ」っていうことになって。自分としてはそんな大変なことをしてるっていう気がなかったんですが、テレビで紹介させてもらったら反響が大きくてね。じゃあハガキをもらって視聴者のとこへ行って問題解決する企画にしようっていう風に、どんどん話が進んで、結局番組のレギュラーコーナーになっていったんですよ。そういう中で「収納芸人」っていうカテゴリーをつけてもらったっていうわけなんです。
でもキレイ好きなだけ、収納が得意っていうだけの「収納芸人」ではバックボーンがないなあっていうので、何か資格をと思って見つけたのが「整理収納アドバイザー」です。そらあもう、一生でこんなに勉強したことないっていうくらいに勉強をして、2級、1級と取って、さらに勉強をして、
いまは認定講師っていう
資格
までとったと、
そういうこと
なんです。
もともとお母ちゃんがDIYとかも好きで、そういうのが僕は子供の頃から見ていて、当たり前のように身についてたのも良かったんでしょう。
収納についても自分は当たり前のようにやってたから、こういう立場になってみて、こんなに収納で困ってる人がいるんやっていうことがわかって驚きましたね。