伝統のこころとわざを再発見 第7回 いぶし瓦の技術をインテリアタイルに No.2

前回は伝統のいぶし瓦や工場の様子を見せていただきましたが、今回は新しい分野の壁面タイルについてご紹介しましょう。

いぶし瓦の味わいを生かしたタイル(1)あられシリーズ

小型のタイルをあられシリーズとして商品化しています。
最も小さい1.5cm角。厚みを変えて凹凸感を出しています。
少し大きめの3cm角。いぶしの効果が1枚ごとに違う表情を見せます。
長方形もあります。表面の不規則な筋は粘土をピアノ線でカットした跡です。

いぶし瓦の味わいを生かしたタイル(2)ラインシリーズ・ボーダーシリーズ

深い溝を刻むラインシリーズ。目地なし仕上げでインパクトのある表現になります。
ラインより太めのボーダーシリーズ。目地の用い方で様々な表現が可能です。
丸いタイルと組み合わせてイメージを広げることもできます。
別注にも対応しています。海外の日本料理店からの依頼で製作中の丸型タイル。

施工例をいくつか見せていただきましょう

ホテルのフロント階。エレベーターや柱回りなど日本イメージ演出の役割を担っています。
ヴィンテージカメラのショーケースに敷き込まれています。
和菓子店カウンター回り。いぶしの控えめな光沢と白木の美しさが互いに引き立てあっています。
マンションリフォームの例。上下に光の出るブラケットでタイルを浮かび上がらせます。
ボーダーシリーズの例。カウンターの上は目地なし、下は目地を入れています。
薬膳のレストラン。ボーダーシリーズを太目の目地と組み合わせて壁面に使っています。
あられシリーズを使ったコースターや写真立てなども販売しています。

伝統の瓦を作り続けながら、新しい試みにも挑戦する光洋製瓦さんはいかがでしたでしょうか。
海外への輸出の手続きなども経験し、新たな可能性を見極めようとしています。

取材協力
(C) ABC HOUSING

TOPへ戻る ▲