伝統のこころとわざを再発見 第2回 徳島の藍を使った建材「凛(りん)」 No.2

天然染料「藍」の魅力の奥深さに引き込まれてしまいそうですが、
本題に戻って、大利木材さんの藍を木材へ応用した「凛」を見せてもらうことにしましょう。

藍を使った建材「凛」の施工例をご紹介しましょう。

徳島商工会議所の正面入り口の壁面。鮮やかな藍色が目を引きます。
インパクトのある壁面も近づいて見ると、藍の色に染まった木目にやさしさが感じられます。
大手建材メーカーと共同開発した壁材。徳島のハウスメーカーのモデルハウス外壁に使われました。
徳島県庁
徳島県庁1Fホールの案内板。バックパネルが藍色の角材で格子状に組まれています。
JR徳島駅前の再開発ビルに入っている市立図書館の自習室。
床に使われているのが藍色のフローリング。表面強度を確保するため厚めの塗装を施しています。
同じ再開発ビルの中の市民ギャラリー。ブルー系には心を鎮める効果がありギャラリー空間にはピッタリ。

国産杉の間伐材でモダンな化粧材を作るために藍を使用。

大利木材さんは国産杉の間伐材で住宅などの構造部材を加工製造するのがメインの事業です。
同じ材料でより付加価値の高いものを求めて、藍を使った建材に行き着きました。
藍を塗布する工程。環境に左右される藍をよい色に発色させるコントロールが大変難しいそうです。

藍を使ったブルーの建材「凛」はいかがでしたでしょうか。

藍の魅力をいろいろな商品に展開しようと、前半でご紹介した革製品などいくつかの企業と組んで展示会に出展したり商品開発の知恵を出し合っているそうです。

ジャパンショップ2014での出展風景。
取材協力
(C) ABC HOUSING

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