第五回「色彩計画」〜造作材のカラー〜
 
●『ミディアムブラウン系』
床・建具とも、少しブラウンがかった色味をいれた塗装を施す。メーカーの色揃えも豊富。 少しブラウンがかった塗装が施してある木製家具にはほぼ合わせやすい。一般的に採用される方がもっとも多い。
・落ち着きがありあきのこない感じ・オーソドックスな印象
・家具にもっとも多く使われてきた色味
・巾広い年齢層の方から人気の色・ホワイト系の家具も合わせ易い
●『ダークブラウン系』
床・建具とも 木目をかなり見えなくなるくらいにブラウンを濃くした塗装を施す。選ばれる方はミディアムブラウン系に比べると少ないが根強い人気色。
・全体的に引き締まった印象
・フォーマル・トラディショナル
・ゴールド系の金物と組み合わせると特にゴージャス
以上、主に木部の色で分類してみました。なぜなら一番面積の多い部分が床であり、それが現在ではフローリングであることが多いからです。 一方、床に使用する素材はそのほかにも種々あります。
代表的な例がカーペット。他にもタイル・石・色柄が豊富な塩ビ系硬質タイルなどがあげられます。これらの素材はフローリングに比べて圧倒的に色も豊富ですから、先ほど分類したイメージをもっともっと広げることが可能です。
たとえばあなたのインテリアのこだわりが、『ペパーミントグリーン』という色であるならば、単純ですが、うすいグリーン系のカーペットを選ぶだけで、ぐっとお部屋のイメージは変わり、個性的なインテリア演出となります。すなわちカラーの豊富さという点ではカーペットの方が有効なのです。

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